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井澤茉梨絵 個展 植物に育てられた巨人

2021.3.27(土)-2021.4.11(日) ※土日のみオープン

井澤茉梨絵の東京での初個展を開催いたします。
大型の絵画作品1点と関連する小品数点を展示いたします。

東京で初の展示となりますので、まずは井澤茉梨絵という作家について知ってもらう目的で、

ステイトメント等も多めに用意しております。


また、自身の運営するspace 櫛形にとっても、今回が初の展覧会となります。

別室にて、リノベーションの過程を記録したタイムラプス動画等を展示し、活動拠点の紹介を行います。

※コロナウイルス対策のため、マスク着用と手指の消毒、

お名前とご連絡先の記入にご協力をお願いいたします。

また、状況によっては人数制限などをさせていただく場合がございますので、予めご了承くださいませ。

発熱のある方、濃厚接触の疑いのある方はご来場をご遠慮くださいませ。

※順次写真をページ最下部に追加していきます。

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展覧会に寄せて


 表題作は「絞め殺し植物」と呼ばれるアコウとガジュマルのスケッチから発展させた、「絞め殺し植物と石の巨人」というストーリーの一部を描いている。
 このシーンでは植物の中に生み落とされた巨人の赤ちゃんをメインキャラクターとしているが、自分の研究テーマの中では「個別性と調和」というポイントを重視し、存在自体もその生き方も全く異なる生き物同士が、同じ環境に必然性を持って存在している状態を表現する。描く線やモチーフに大きさや粗さの差を出すことで、鑑賞者と作品との距離によって違うモチーフが見えてくる状態を目指す。
 以前から変わらない手法ではあるが、今回スペースを作り、久しぶりに大きな作品をのびのびと描ける空間で制作したことで、自然と「大きさ」をポイントとした相補的(=一方に注目すると一方が見えなくなるけれども、両方があってはじめて成り立つ)関係の構築に注力することとなった。


 大学院を卒業してから2年程はスペースの都合もあり、小さなサイズでも魅力ある絵画の要素解明を目標としていた。
 しかし大きなサイズの作品にやりがいを感じていた自分にとって、小さな絵を描くことは苦痛だった。研究テーマともずれができ、具体的な目標の設定が難しくなっていた。
 そして1年半ほど前、当時の狭いアトリエで無理して大きな絵を描いてみた時、やはり自分には大きさが必要だと改めて実感した。大きな絵に振り回されること、身体的にコントロールしきれないところにおもしろみを感じていたし、鑑賞する側にもそれを感じてもらうことが目標だった。


 小さな作品と真剣に向き合ってみたことで、改めてサイズについて深く考え、制作スペースを探すことに繋がったので、結果的には良い期間を持てたと思う。今後はさらに大きな作品を制作するつもりではあるが、いつか小さな作品にも活路を見出したい。


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 space櫛形は、オルタナティブスペースや共同アトリエ等へのリサーチ、物件探しを経て、リノベーションを行い、自身の制作計画に合った、自然な活動のしやすいアトリエ・ギャラリー空間となりました。ご助力くださった方々に感謝いたします。
 展覧会では、メインの部屋にて、表題作とその習作や参考作品を、
奥の部屋にて、space櫛形のリノベーション記録とともに、狭いアトリエ時代に描いた小さな絵画から選んだ4点を展示いたします。
 どうぞごゆっくりご覧ください。

 

2021.3.27 井澤茉梨絵

井澤茉梨絵

1992年生まれ、2017年京都市立芸術大学大学院修了

space櫛形

〒124-0002東京都葛飾区西亀有1-29-9

 

2021.3.28 写真を追加しました。
2021.4.4 写真を追加しました。

photo by 前田純